「幼い子どもの絵をステンドグラスに」事始め  | びいだま舎

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子どもの絵をステンドグラスに

「幼い子どもの絵をステンドグラスに」事始め 

 二十代の頃、京都寺町にあるアンティーク屋でステンドグラスの修復やリメイクを手掛けていたのだが、店主のご夫婦に当時5歳くらいの坊ちゃんがおられた。
 
 彼のお絵かき帳は、かわいい絵で満載だった。素直な線は見ていて心地よく、シンプルな線はそのまますぐステンドグラスの下絵になりそうだった。

 早速、描いた彼のウルトラマンの絵を使って制作してみると案の定かわいい。型板ガラスのヒシクロスと、ダイヤガラスが周囲を巻くのにちょうどいい感じだった。

この頃に描く線は、もう二度と描けないものだろう。でもお絵かき帳はやがて無くなってしまうかもしれない。ステンドグラスにしておけば、ずっと残せる。本人が大人になっても残っている。

これがきっかけになって、「子どもの絵をステンドグラスにする」は自分の中でテーマの一つになった。

 このパネルは今もお店の2階に架かっているだろう。ウルトラマンを描いた坊ちゃんはもう立派に成長してお店を任されている。

この記事の著者

赤尾 容子

1968年生まれ。高校卒業後20年過ごした京都でガラスと出会う。古いものが好きで通っていたアンティークショップで大正昭和初期のステンドグラスの修復やリメイクを依頼され手がけるようになったことがきっかけで古いガラスとの親和性が生まれる。馴染みのガラス屋の倉庫解体に伴い、いわゆる昭和型板ガラスを大量に譲り受けたことが現在の活動のベースとなる。元々古民家で古道具屋をやる夢があり、空き家になった実母の実家を使うべく準備を始めるも遠方のため一旦諦め場所探しをする中、現店舗となる元工場と出会い2025年2月「レトロガラスと古道具|びいだま舎」オープン。

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